[シンガポール/東京 25日 ロイター] - 東南アジアの配車大手グラブは25日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)<8306.T>から7億0600万ドルの出資を受けることを明らかにした。TIS<3626.T>からも1億5000万ドルの出資を受ける。

グラブは金融サービス事業への本格進出を目指している。

グラブのミン・マー社長は「MUFGの出資は、グラブのスーパーアプリ戦略や長期の持続可能なビジネス構築力に対する信任投票だ」と表明。調達した資金を融資・保険・資産運用商品や、東南アジアの個人・中小企業向けサービスに充てる方針を示した。

グラブにはソフトバンクグループ<9984.T>が出資している。

MUFGの最高経営責任者(CEO)に就任予定の亀沢宏規副社長は、同行の金融知識とグラブの先進技術・データ管理技術を統合すると表明。今回の提携により、MUFGのデジタル・トランスフォーメーションにもさらに弾みがつくと確信していると述べた。