[サンフランシスコ 24日 ロイター] - 24日のニューヨーク株式市場で、S&P総合500種が記録した1日としての下落率が2年ぶりの大きさになった。中国外で新型コロナウイルスが大きく増加しているため、既に高値警戒感を持っていた投資家の間に動揺が広がったためだ。

同日のS&P総合500種は3.35%下落。これは米国株が調整局面となった2018年2月以来で最大だった。

最近数カ月間、投資家は新型コロナウイルスに関連したリスクを重大視しない場面がしばしば見られたが、この日の値下がりでS&P総合500種は年初来の上昇分全てを失った。

トゥルーイスト/サントラスト・アドバイザリーのチーフ市場ストラテジスト、キース・ラーナー氏は顧客向けノートに「株価は引き続き高値圏にあり、新型ウイルス感染問題が深刻化するリスクはまだそれほど大きく織り込まれていない」と記した。

S&Pのセクター別指数も、エネルギー<.SPNY>を除けばほとんどが依然として最高値近辺にとどまっている。例えば情報技術<.SPLRCT>は、アップル<AAPL.O>や半導体メーカーへの売りが響いて24日に4.2%下がり、2月19日に付けた最高値を7%超下回ったものの、年初来ではなお約4%高だ。