[ドバイ 21日 ロイター] - イランで21日、国会選挙の投票が始まった。イランでは国会選挙に立候補するには護憲評議会の事前審査で承認を得る必要があるが、同評議会は数千人を失格にする一方、保守強硬派の立候補は承認しており、選挙後に米国との緊張関係が変わる可能性は低い。

人口8300万人の内の約5800万人の有権者が290人の国会議員を選ぶ。

最高指導者のハメネイ師が最初に投票する様子が国営テレビで生放送された。ハメネイ師は投票後、「投票は宗教上の義務だ。イランの国益を保証するものでもある」と語り、「イラン国民に投票するよう求める」と呼びかけた。

イランが国際社会で孤立を深め、経済状態が悪化して国民が不満を募らせていることから、今回の投票率はイランの指導部による政治・経済危機への対処に関する国民投票の意味を持っているとアナリストらは指摘している。

投票時間は0430GMT(日本時間午後1時30分)から1430GMT(日本時間午後11時30分)までだが、日本時間22日早朝まで延長される可能性がある。開票は人の手で行われるため、最終結果の発表に3日程度要する見込みだ。

*内容を追加しました。