[ワシントン 20日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補指名を争うブルームバーグ前ニューヨーク市長の陣営が、1月までに4億0900万ドルを選挙活動に投じ、その大半がテレビ広告費だったことが、20日の連邦選挙委員会(FEC)への報告で明らかになった。

候補者指名争いの序盤での支出額としては、記録的な高水準となった。

1月単月の選挙活動支出は2億2100万ドルで、このうち1億2650万ドルがテレビ広告費、4550万ドルがデジタルメディアの広告費だった。累計の広告費は3億1200万ドルに達した。

富豪のブルームバーグ氏は私財を投じて選挙運動を展開している。19日夜に民主党が候補者絞り込みに向けて開いた討論会では、他の候補から、選挙を買収しようとしているなどの非難を集中的に受けた。

ブルームバーグ氏が候補指名争いに参戦したのは11月と遅く、序盤の予備選への参加も見送っているが、世論調査では支持率が上昇している。同氏は予備選が集中する3月3日の「スーパーチューズデー」から参加する考えを示している。

同氏の資産は推定600億ドルにも上るため、今後はさらに多くの資金を選挙活動に投入する可能性がある。民主党の候補者選び初戦のアイオワ州党員集会の翌日の2月4日、ブルームバーグ氏はテレビ広告費を即座に倍増すると表明している。