[フランクフルト 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は20日、ユーロ圏経済は緩やかな成長軌道に乗っているとの認識をしながらも、貿易の停滞と新型コロナウイルスの感染拡大による見通しの先行き不透明性は継続するとの見方を示した。

デギンドス副総裁は「昨年12月のスタッフ予想で示された通り、ユーロ圏経済では、緩やかだが継続的な拡大に向けた基調的なファンダメンタルズは健在だ」と述べた。

ただ「ユーロ圏を巡るリスクはなお下向きに傾いている」と述べ、ECBが示した見解を改めて確認。「特に新型ウイルスの感染拡大、およびこれが世界経済に及ぼす影響が新たな不確実性をもたらしている」と語った。

その上で、ユーロ圏経済は金融政策による支援をなお必要としていると指摘。ECBは現在の政策措置がもらたらす可能性のある副作用に十分留意していると述べた。