[上海 20日 ロイター] - 中国の銀行は新型コロナウイルスの感染拡大防止策を進める企業に融資するため、銀行間市場で譲渡性預金(NCD)の発行による資金調達を加速させている。

中国の「全国銀行間同業拆借センター」によると、20日には計26行が「新型ウイルスNCD」を発行し、約170億元(24億3000万ドル)を調達する。

新型ウイルスNCDは通常のNCDよりも金利が低いため、融資先の企業は借り入れコストを抑えられる。

中国政府はこれまでに低利で資金を調達できる「新型ウイルス債」の発行や「新型ウイルスローン」を奨励し、新型ウイルスに最も大きな打撃を受けている分野により多くの資金が回るように図ってきた。

新型ウイルスNCDを発行している銀行には、中国銀行や中国建設銀行といった大手国有銀行だけでなく、崑崙銀行や長沙銀行などの中小銀行が含まれている。