[上海 19日 ロイター] - 中国の国営英字紙チャイナ・デイリーによると、複数の都市が重大な目的で使用する血液の不足を訴えている。新型コロナウイルス拡大で献血できる人が自宅待機を強いられているためという。

同紙は、ウイルス拡大の震源となっている湖北省の十堰市が18─55歳の健康な住民に献血を要請したと報道。市の感染予防当局が、共産党員、政府職員、兵士、医療従事者、大学生が率先して模範を示すべきと呼びかけていると伝えた。

一方同紙によると、東部江西省の血液センターは、省都である南昌の数百万人の電話にテキストメッセージを送信し、献血できる人の家を訪問すると提案。重慶血液センターも今月、同様のサービスを展開している。

中国では、地方当局がウイルス拡大抑制のため移動を制限しており、数百万人が自宅から外出したり市外に移動することができない状態となっている。