[18日 ロイター] - ソフトバンクグループ<9984.T>が昨年10月以降、自らの現金25億ドルを新規投資に充てたことが事情に詳しい複数の関係筋の話で分かった。第2弾の巨額投資ファンド「ビジョン・ファンド2」の出資者を募る中、利益を上げられるとの評価を回復する狙いがある。

関係筋の1人によると、同社はまた、さらに25億ドルの投資も検討している。

ソフトバンクの孫正義最高経営責任者(CEO)は先週、同社はビジョン・ファンド2への出資呼び込みに向けたポートフォリオを築くため、自らのマネーを最大2年「ブリッジファンド」に投じる可能性があると表明。その目的に向け、既に「数十億」ドルを投資したとしていたが、具体的な数字を明らかにしていなかった。

ソフトバンクはビジョン・ファンド2について、1080億ドルの出資獲得を目標としており、同社自らは380億ドルの出資を約束。しかし、孫CEOは先週、1000億ドル規模の第1弾「ビジョン・ファンド」のパフォーマンスに関する投資家の「懸念」により、ローンチが遅れていると述べた。

ソフトバンク幹部でビジョン・ファンドも率いるラジーブ・ミスラ氏は先週、アブダビで開かれた投資会議で、同社が昨年10月以降、米薬品小売りのアルト・ファーマシーや印アイウエア小売りのレンズカートを含め7件の投資を実行し、ほかに6件の投資が進行していることを明らかにした。

ソフトバンクはコメントを控えている。