[リッチモンド(米カリフォルニア州) 17日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補指名争いが熱を帯びるなか、最近支持を伸ばしているマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長と、ニューハンプシャー州予備選で勝利したバーニー・サンダース上院議員が17日、非難合戦を繰り広げた。

サンダース氏はブルームバーグ氏が選挙を買収しようとしていると揶揄(やゆ)し、ブルームバーグ氏はサンダース氏とその熱狂的な支持者が党を傷つけていると主張した。

サンダース氏は米カリフォルニア州リッチモンドで支持者らを前に演説し、ブルームバーグ氏をトランプ大統領に例え、両者がともに自身の財産を使って腐敗した政治システムを都合よく利用しようとしている億万長者だと批判した。

サンダース氏が「ブルームバーグ氏には、他の誰もがそうであるように大統領選に立候補する権利がある。しかし、大統領の座を買う権利はない」と語り、「ブルームバーグ」という名前に言及すると支持者からは激しいブーイングが上がった。

これに対し、ブルームバーグ氏はツイッターに「バーニー・ブラザース」として知られるサンダース氏の熱烈な支持者が、他の候補者や支持者らをソーシャルメディアで攻撃する模様を描いたビデオを投稿。「我々は11月にトランプ氏を負かすために団結する必要がある。こういうタイプの『エネルギー』では、その目的は果たせない」とツイートした。

ブルームバーグ氏の陣営は、サンダース氏の攻撃は「下品」で、ブルームバーグ氏を不当に批判しているとして、やはり同氏をトランプ大統領に例えた。そうした攻撃をすることは、ブルームバーグ氏が政治的な脅威として存在感を増しているというサインだとも指摘した。

ブルームバーグ氏は3月以降に予備選、党員集会を行う州での広告に巨額の私財を投じ、ここに来て急速に支持率を伸ばしている。

サンダース氏は22日に党員集会が行われるネバダ州、および全米規模の世論調査で他候補をリードしている。