【新潮流】Slackのデータで、組織の「健康状態」がよく分かる

2020/2/20
「最近、Slackの返信が遅くなったな」
日々、ビジネスチャットツール「Slack」を使っている人ならば、同僚に対してそう感じたことはないだろうか。
忙しいのかな? 何か緊急事態があったのかな? 最近、Slackのステータスがアクティブになっていないな・・・・等々。
いまや世界1200万人、日本国内でも100万人が毎日使うコミュニケーションツールと化したSlack。同社の開示データによると、有料プランで利用しているユーザーの1営業日当たりの平均Slack滞在時間は、実に9時間だという。
Slackという空間が、バーチャルな“会社住所”になったといっても過言ではない。
(写真:S3studio / 寄稿者)
さらにそのうちの90分が、実際にメッセージをやりとりしているアクティブな使用時間だ。様々なコミュニケーションや打ち合わせ、ミーティングがSlackで代替されているということになる。
実は、そんな普段の業務に浸透しつつあるSlackを使えば、組織の“健康状態”を可視化することができる──。
そう考えたのが、従業員の体験を向上させるプラットフォーム「Well」を開発するスタートアップ「Boulder(ボルダー)」の牟田吉昌CEOだ。
社内アンケートを取るよりも、よっぽどSlackのデータの方がチームの健康状態の「映し鏡」になるとは、どういう意味なのか。
普段、Slackを多用しているNewsPicks編集部が自ら、チームの“健康診断”を受けてみた。

社内アンケートは「限界がある」

Slackで、組織の健康状態が分かると聞いたんですが、本当ですか?
そうなんです。