[ドバイ 12日 ロイター] - ソフトバンクグループ<9984.T>傘下のビジョン・ファンドは、50前後の「成功者」を抱え、今後1年半で上場を目指す出資先企業がもっと増える――。1000億ドル規模のビジョン・ファンドを運営するソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのラジーブ・ミスラ最高経営責任者(CEO)は12日、ドバイで開催された会合でこう説明した。

ミスラ氏は「われわれは(ポートフォリオに)およそ50の成功者を抱える。もちろん負け組もいるし、ビジネスモデルが機能しなかったので、最初の2-3年は業績不振だった企業も存在する」と語った。

一方で同氏は「十数社もしくはそれ以上の企業が1年半以内の適切な時期に上場するだろう。資本を必要としているわけではないため、急いではいない」と指摘した。

サウジアラビアなどが支援するビジョン・ファンドは昨年12月末までに、88社に計746億ドルを投資し、ポートフォリオの時価評価額は798億ドルに達している。ただ、共有オフィス運営のウィーワークへの出資に絡む大幅な損失が響き、ビジョン・ファンドの10-12月期損益は25億ドルの赤字になった。

ミスラ氏はビジョン・ファンド第2号については、これまでに7件の投資を手掛け、さらに6件程度の案件が計画されていると述べた。

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