[クアラルンプール 10日 ロイター] - マレーシアのマハティール首相は10日、ビジネス関連の会合で講演し、2020年の同国経済成長率は4.8%(訂正)になるとの見通しを示した。新型コロナウイルスの感染拡大によって世界経済の減速が予想されるなか、政府見通しを据え置いた。

同首相は、「厳しい時期となるにもかかわらず」20年の成長率は2019年の推定4.7%から改善すると政府は予想していると述べたが、詳細は明らかにしなかった。

首相は「財政規律を維持することで、今年の財政赤字は(GDPの)3.2%に縮小する。投資家のために安定的なビジネス環境を提供することに努める。われわれはビジネスに配慮する」と説明した。

財務省は中国で感染が拡大するコロナウイルスの経済への影響を和らげるため、景気刺激策を提案している。

リム・グアンエン財務相は7日、各省庁からの意見を踏まえた上で、景気刺激策を提案すると説明した。

同相は「(ウイルスの感染拡大は)明らかに影響を及ぼすが、今年全体としての影響を見極める必要がある」と述べた。

マレーシアでは現在、18人の新型コロナウイルスへの感染が確認されている。

*発表者側の申し出により、見出しと本文1段落目の「4.5%」を「4.8%」に訂正しました。