【金子奏絵】歯科業界のブラックボックスを解き明かす
コメント
注目のコメント
記事寄稿させていただきました。
歯医者からまたなにか言われるかもなと思いつつ笑
追記すると、歯科矯正のフローには大きく4つあります。
1.データ収集
・顎骨の写真
・口腔内写真
・歯型
・噛み合わせや口の状態
2.治療書類の作成
・治療計画
・技工指示書の作成
3.器具製作
・歯型から模型の製作
・製作の計画
・製造
4.継続的治療
・口腔内付与
・管理メンテナンス
・定期検診
これら属人的な部分が殆ど占めていました。近年3DプリンターやCADの出現でテクノロジーで置き換わられる部分が占めて効率化されてきましたが矯正の相場は変わらない。なぜ高いままなのか。それは既得権益で守られている部分があるからです。
しかし、歯医者が悪いわけではありません。そもそも歯科医療全体の構造的な背景もあります。だから、患者も歯医者もwinwinの今まで歯科業界がしてこなかったような取組が必要だと思います。矯正って本当に難しくて、その目的はきれいな見た目と噛み合わせっていうところだと思うんですが、噛み合わせっていうのは長い歴史の中で見ても、絶対の正解っていうのが見つかっていません。
学派もいまだに多く分かれています。
前歯がどのように見えているときれいとか、軟組織のバランスがどうとかっていうのは基準があるんですけど。
矯正をこのマウスピースでするのかワイヤーでするのは手段の問題なので、どうでもいいんですが、大事なのは診査診断の部分です。適応症の診断がきちんとなされた上で、マウスピース矯正でも対応できる人はそれでやればいいし、むしろそういう部分にブレイクスルーが起こって、多くの人が矯正治療を受けられるようになれば良いと思います。コメント欄にもありましたが、きれいに並ぶことでお掃除がしやすいとなると、虫歯、歯周病の予防にもなるので。
ただ歯並びが悪いっていう裏には骨格的な問題が潜んでいることが多いので、全ての矯正がマウスピースで治せるっていうのは絶対に違うということだけは覚えておいて欲しいなと思います。私も小学校の高学年から中学生にかけて矯正していました。両親が治療費にかなりの額をかけてくれたおかげで、いまでは歯並びが直り、感謝しきれません。
つい最近まで知らなかったのですが、米国では歯並びをよく見ているとのこと。普段、友人や同僚の歯並びを気にしたことがなかったので、それを聞いたときはびっくりしました。
まわりでも「矯正したいけど・・」と躊躇する人が多いので、そういう方にとって3Dプリンターでのマウスピース歯科矯正が選択肢のひとつになるといいですね。