[6日 ロイター] - ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社インターコンチネンタル取引所(ICE)<ICE.N>は6日、米電子商取引大手イーベイ<EBAY.O>と共に戦略的機会を模索することを断念すると発表した。投資家との話し合いを経て決定したという。

ICEは4日、同社がイーベイに300億ドル以上で買収を打診したとの報道を受け、「一連の潜在的機会」を模索するためイーベイに接触したと認めていた。ただ、「イーベイは有意義な形で協議に応じていない」と明らかにし、このためイーベイの全体または一部の売却に関する交渉は行っていないと説明していた。

6日の通常取引でICEの株価は一時6.5%急落していたが、このニュースを受けて引け後の取引では3%近く上昇した。一方、イーベイは7%近く下落した。

ICEがこの日発表した第4・四半期決算は27%の減益となった。市場のボラティリティーが低下したため取引・決済事業からの収入が減った。