[ワシントン 4日 ロイター] - 訪米中の世界貿易機関(WTO)のアゼベド事務局長は4日、今回の訪米中にトランプ米大統領と会談する予定はないことを明らかにした。ただ米当局者はWTO改革に向けた切迫感を共有していると感じていると述べた。

アゼベド事務局長はワシントン国際貿易協会(WITA)が主催した会議で、米通商代表部(USTR)と緊密に連携しているとし、トランプ大統領、もしくは他の当局者との会談が設定されれば再度訪米する可能性があるとし、「米国も切迫感を共有している」と述べた。

アゼベド氏は1月にスイスで開かれた世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に出席した際にトランプ大統領と会談。その際、トランプ氏はWTO改革に向けた明確な意思を示し、どの程度の深い改革になるかを協議するために自身をワシントンに招待したと述べた。

ただ今回の訪問ではトランプ大統領ともライトハイザーUSTR代表とも会談しないと表明。「この会議に出席するために訪米した。再度訪問できないということはない。『準備ができた』と誰かが私に言ってくれる必要がある」と述べた。