新型肺炎 中国から車部品供給が停滞 日本勢も懸念
日本経済新聞
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懸念はあるものの、実は、日本の自動車のサプライチェーンは少しだけ強靭化されています。
自動車のサプライチェーンは、東日本大震災の際に痛い目を見ました。
半導体の工場の多くが東北にあり、半導体の部品の滞りがサプライチェーン全体に波及してしまったのです。
当時、自動車メーカーは、一部の近い部品サプライヤーを除いて、サプライチェーンの全容を把握していませんでした。
特に、最も川上である半導体の生産については、その部品自体を把握していたものの、どこで作られたかは把握していませんでした。
これにより、自動車メーカーに部品が供給されない理由がはっきりと分からず、結果的に生産中止の憂き目を見ました。
今では、自動車メーカーは部品がどこから供給されるのか把握しているため、その影響を測る術ができ、
場合によっては、自動車メーカーから遠いサプライヤーに対して、部品供給ルートの切替の指示を出せるのです。
しかし、この整備はサプライチェーンの全てを把握して切替もスムーズにできるというほどのものではなく、まだ不十分であるため、
ブロックチェーンなどを用いた、グローバル・サプライチェーンの実現が望まれます。いまや世界貿易の6~7割は「部品の貿易」だと言われています。加工貿易として中国に部品を輸出する方も打撃ですが、中国から仕入れている部品も入ってこないとなると、代わりの調達先探しが大変になりますね。