観光より料理を教えて欲しい。訪日外国人のコト消費最前線
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訪日外国人は増えれば増えるほど、訪問動機・目的も細分化されニーズは多様化していきます。その中で、これからはゴールデンルートから、2回目の来訪になってくるので「モノ消費からコト消費」「都心から地方へ」というのが2大キーワードだと思います。
コト消費の訪日トレンドは、「日本らしさ」と「観光地のユニーク性」だと思っています。
前者は、歌舞伎・忍者のようなものだけではなく、和食を作る、お弁当を作る。立ち飲みをするというものも含まれます。ボーリング、カラオケも高まっています。日本のアニメ・ドラマで見たような世界観を日本で経験してみたいという
後者は、スカイツリーをみながらSUP、富士山パラグライダー、鎌倉で着物体験みたいなものです。観光地をちょっと自分なりに面白くアレンジして体感したいというニーズです。人がやっていないコトを観光地で遊びたいみたいな層は拡大していくと思います。
『訪日客の「コト消費」 多彩 抜刀体験など 日本人にも新鮮』
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO54698160S0A120C2KNTP00/これは良いヒントをいただきました。
ソバ体験などであれば、外国人のみでなく日本人親子などにも受けそう。その横で『ソバキット』を販売し、その中に『お取り寄せ連絡先』を明記すれば、おもしろいことになりそうですね^ ^マーケティングにいう、
「客はドリルが欲しいんじゃない、ドリルの穴が欲しいんだ。」
の通りのことが起こっていると思います。
料理を食べて終わりではなく、
・自分の体験やスキルとして持って帰る
・帰国先にいる親しい人にふるまう
こうした本当の要求に視点をあてられるかが、
今後訪日外国人に対するビジネスの明暗を分けると思います。
(料理教室側も帰国先で確保しやすい食材を使った料理のラインナップにする、使用するなどの工夫をすれば、もっと喜ばれるような気がします。)
そう考えると、
地方もアイディア次第でいくらでも魅力はあるような気がします。
この国は四季があり、江戸時代以前は地域が分断されていたため、
各地には独自の食文化や風土が根付いている。
日本人ですら他県の文化の違いに驚くのですから、外国人からすれば、驚きの宝庫であると思います。
ニーズが成熟化し、動機や目的が細分化される中、
思い切りとんがったサービスが出てくるのかが楽しみです。