中国、新型肺炎対策関連の輸入品は関税など免除へ

［北京　１日　ロイター］ - 中国財政省は１日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染予防策に関連している輸入品は税金を免除する方針を明らかにした。

声明によると、感染対策に直接用いられる物資は１月１日から３月３１日の期間、輸入関税が免除される。救急車や消毒薬などの寄付品の輸入は関税、増値税（付加価値税）、消費税が免除される。

コメント

注目のコメント

• 鈴木 一人

  東京大学 公共政策大学院教授

  ・2020年02月03日

  北京政府とすれば何かやっているという印象を高める効果を期待しているのだろう。こういう事態で関税を取っていたら文句言われるということを恐れたのかもしれない。
• 島村 修平

  島村修平会計事務所 代表（公認会計士/税理士）

  ・2020年02月03日

  関税、増値税の免除の決定スピードは良いと思います。
  3月までの超時限立法だが、状況に応じて延長したりするのでしょう。
  
  物流が混乱している現在の中国において、この免税措置が混乱に拍車をかけないようにしていただきたいものです。本当に物資が必要なところに必要な量が届くように。
• 名越 正生

  上海豊禾精密機械有限公司、モバック株式会社、株式会社ナゴシ 代表取締役

  ・2020年02月03日

  日本在住の中国人が故郷などにマスクを送るために大量に買い、日本の商品棚からマスクが消えました。一方、そのマスクは実は日本に留まっているようです。私の嫁(中国国籍)が同じように故郷にマスクを送ったのですが、貨物追跡サービスによると、一向に日本から出て行かないのです。
  
  中国はただでさえ春節前後の物流は大混乱する上に、今回は物流を支える出稼ぎ労働者が職に戻れないことが原因だろうと思われます。
  
  何を言いたいかというと、物流の回復という、関税よりも大きな問題を中国政府は早期に解決しなければならないということです。