【独白】僕らが「D2C」で成功した全軌跡

2020/2/3

1500億円企業になるまで

D2Cの波がやってきた。
「Direct-to-Consumer(ディレクト・トゥ・コンシューマー)」。デジタル世代ならではの手法で、消費者に直接商品を届けるビジネスモデルが、アメリカから続々と世界を渡り始めている。
このエリアは、今やユニコーンの宝庫だ。Warby Parker(メガネ)、Away(旅行かばん)、Glossier(コスメ)、Casper(マットレス)などのD2Cは、わずか起業数年で10億ドルの壁を、あっさりと突破した。
そんなD2C王者の一人が、Allbirdsだ。
「世界一、快適な靴」を標榜し、前例のないシンプルなデザインと、環境に優しい新素材を打ち出した新興ブランドは、2014年の起業からわずか5年で、バリエーションを14億ドル(約1500億円)まで高めた。
NewsPicksは、1月に日本にもリアル店舗を開始したAllbirdsの共同創業者ジョーイ・ズウィリンガーに直撃。ロングインタビューを通して、創業から、D2C戦略を通じて、今の状況を築くまでの一部始終を語ってもらった。
アマゾンに対する姿勢を含め、D2C成功の核心が全て詰っているはずだ。
──まずは創業の経緯をお聞きしたいです。
Allbirdsは共同創業者のティム・ブラウンと2014年に立ち上げました。
実は、彼はサッカーのニュージーランド代表のキャプテンとして、ワールドカップにも出場したほどのアスリートだったのです。