[オタワ 31日 ロイター] - カナダ統計局が31日に発表した11月の国内総生産(GDP)は0.1%増加した。中部で気温が低下したことで公益部門が伸び、横ばいの予想に反してプラス成長となった。

10月は0.1%減だった。

財生産部門とサービス部門がともに0.1%増。調査対象の20産業部門のうち15で増加した。

中部で季節外れの気温低下が見られ、公益部門は2.1%増と1年超ぶりの伸びを記録。石油・ガス抽出などは1.4%減少した。

CIBCキャピタル・マーケッツのエコノミストは、「パイプライン停止や鉄道スト、天候など成長を抑制するとみられた一時的要因を踏まると、予想を上回る内容は意外で、カナダ銀行(中央銀行)による第4・四半期予想の下振れリスクを抑制するだろう」と述べた。

GDP発表を受けてカナダドルは上昇し、対ドルで1.3227カナダドルを付けた。