[ヘルシンキ 29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は29日、世界のリスクが現実化しなければ、ユーロ圏の経済成長率が予想を上回る可能性があるとの見方を示した。

ECBには、必要な場合、景気を刺激する手段はまだ残っているとも述べた。

総裁は、ネガティブなリスクが現実化しなければ、2021年の経済成長率が1.5%に近い水準となる可能性があると指摘。主な不透明要因として、世界的な貿易摩擦、英国の欧州連合(EU)離脱、新型コロナウイルスの感染拡大を挙げた。

最新のデータは、コアインフレ率の上昇を示しているが、ECBは依然として賃金の伸びが加速することを望んでいるとも発言した。