不景気な韓国が、日本より成長率が高いのはなぜ…？ その「謎」を解く

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注目のコメント

• 清水 誠

  東京国際大学 教授

  ・2020年01月24日

  日本の方が「景気」が良いのに成長率が韓国より低いことが不思議だという。これを理解する手っ取り早い方法は、韓国に比べて日本の方が景気悪かったと考えればよい。潜在成長率がより低いから成長率が低くても日本の方が景気がよいとするのも意味不明である。潜在成長率の差が労働市場の逼迫であるというならまだ分からないでもないが、資本蓄積の違いは事実であり、それが日本の景気を悪くしている。高齢化による貯蓄率の低下がその原因であれば、経常収支が赤字に転落し金利も上がるだろうが、そうはなっていない。ただし、日本と韓国どちらが豊かという問いはまだ議論の余地はあるのではないかと思う。