[チューリヒ 23日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は23日、スイスにはマイナス金利が必要だとの認識を示した。

世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)でCNBCに述べた。

ジョルダン総裁は、中銀がマイナス金利適用免除の範囲を拡大したことについて「マイナス金利に副作用があることは承知している。だからこそ基準を変更した」と発言。「これにより、我々はマイナス金利をより長期間維持し、必要なら利下げもできる自由を手にした」と述べた。

スイス中銀のメクラー理事は22日、マイナス金利政策を「可能になり次第速やかに」解除すると述べている。

またジョルダン総裁はブルームバーグTVで、米国が先週公表した外国為替報告書でスイスを監視対象に加えたことについて「通貨操作はしない。しかし、スイスの金融情勢を誘導するために介入する必要がある」と説明。

「他国の優位に立つためにスイスフランを切り下げる意図は決してない」とし、中銀の目的はフランを過度に上昇させないことだとした。

フランは引き続き「過大評価されている」とし、こうした背景によりマイナス金利による現行金融政策や必要に応じた為替介入を続けることが重要だと述べた。

*内容を追加しました。