[ブラジリア 22日 ロイター] - ブラジルのボルソナロ大統領の支持率が昨年8月に比べて上昇している。就任1年目に下落を続けていた人気が、上昇に転じている。景気の改善に加え、汚職対策や都市部の治安改善に努めた政府の対応が評価された。CNTとMDAが22日に公表した世論調査の結果で明らかになった。

今回の調査では、現政権を「良い」または「素晴らしい」と回答のした合が34.5%と、昨年8月の29.4%から上昇した。一方、現政権を「悪い」または「ひどい」と回答したのは31%で、前回の39.5%から低下した。

大統領の人物を評価するとの回答は47.8%で、前回の41%から上昇。統治方法を支持しないとの回答は47%で、前回の53.7%から低下した。

今月17日には、ボルソナロ大統領が任命した文化相が、ナチス・ドイツのゲッベルス宣伝相の表現と酷似した演説を行ったとして更迭されるなど、大統領周辺では物議をかもす出来事が発生していた。

ただ、今回の世論調査では、ブラジル国民がそうしたことよりも、国内経済や雇用、公共の治安に不安を持っていることが浮き彫りとなった。