サッカー王国静岡、苦悩の20年史。長谷部誠や内田篤人を輩出の一方で。
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今年の静学のサッカーの面白かったところは、単に個人技だのみのサッカーなのではなく、個々の局面でトラップのうまさやボールキープ、ドリブル突破といった、時間を操り一対一に勝つための特性を発揮しやすいようなやり方でやってたことですね。
決勝で戦った青森山田も別の意味で一対一には強く、競り合いやセットプレーを制してワンチャンスで決める勝ち方をしてたので、決勝は好対照でしたね。
近くのユースに選手を持っていかれるみたいな話は色んなとこであるんでしょうね。
そのこと自体に賛否はあるでしょうけど、静学のスタメンは多くが県外出身者で、逆に言うと県外からでもわざわざ入りたいと思わせるような動機があるということなんでしょうね、多分。サッカーだけの問題ではなく、高校三年間で勝たせるにはフィジカルの強化が手っ取り早いので、早く体を作ったもの勝ちだし、将来性をどれだけ無視するかになってくるように思います。
勝利至上主義で将来を考えなくなってしまうので、指導者側の器が問われているように思います。小学生までの指導ができる指導者が増えてきて、また優秀な選手が全国の強豪校を選べるようになったので、サッカーに力を入れている全国の高校が単純に強くなっているような気がする。
今年の静学(藤枝順心も)みても、他県出身がほとんどなので、静岡が復活したというよりも、高校が復活したのかなという印象。
ただ、これで県内の他校が奮起して、他校が全国に出ても好成績を残し続ければ、サッカー王国として復活すると思うので、頑張ってほしい。
