[クアラルンプール 22日 ロイター] - マレーシア中銀は22日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ2.75%とした。利下げは予想外だった。民間支出を促し景気を下支えすることが狙い。

中銀は、民間支出や外需の改善、投資全般の回復を背景に景気が緩やかに回復すると予想。投資全般は、現在進行中のプロジェクトや新規のプロジェクトに支えられ、緩やかに回復しているという。

ただ中銀は声明で「経済成長に対する下振れリスクは残っている」と表明。「(下振れリスクには)様々な貿易交渉を巡る不透明感、地政学リスク、主要貿易相手国の予想を下回る成長、金融市場のボラティリティーの高まりのほか、商品関連セクターの低迷やプロジェクトの遅れといった国内要因も含まれる」との見解を示した。

ロイター調査では、エコノミスト14人中13人が据え置きを予想、1人が25bpの利下げを予想していた。