自殺の「理由」なんて、デュルケームは信じない 『自殺論』エミール・デュルケーム著
日経ビジネス
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Wikipediaの編集者になるのことが、「同業組合」に入ることになれば良いのに。
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自殺の動機は、傍観者がいくら考えてもわからない。それどころか、当事者でさえ見誤っている可能性が高い
自殺者に対する非難を、ときどき耳にする。
「病気を苦にして自殺した」と見なされると、「重い病にもめげず、敢然と立ち向かっている人がいるのに、彼は逃げた」などと言う。
また、「経済的に苦しいから自殺した」と見なされると、「どん底から再起する人もいるのに、勇気がない」などと言う。
人間は動物だ。
そうである以上、生きようとする衝動が何よりも強いはず。
(1)個人と社会との結びつきが「弱い」から起こる →自己本位的自殺
(2)個人と社会との結びつきが「強い」から起こる →集団本位的自殺
(3)社会が個人の欲望を「抑制しない」から起こる →アノミー的自殺
(4)社会が個人の欲望を「抑え込む」から起こる →宿命的自殺
人間の思考や行動は、もともとその動機、目的を社会の中に持っているものだ、とデュルケームは言う。ぼくらは社会の中で、人々とともに、社会のためになる行動をするように、またそういうことに価値を感じるようにプログラミングされている
人々が尊敬し、自発的に従いたくなるような「権威」のある集合的存在が必要だ。それがあれば、欲望の制限もできる、つまりアノミー状態も改善できると言う。そのような集合的存在としてデュルケームが挙げるのは「同業組合」である。
励ましてくれて、ありがとう。ありがとう、生きていてくれて。