[東京 21日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日東京市場の午後5時時点(110.12/13円)に比べ、小幅にドル安/円高の109.97円付近。

ドルは朝方の取引でじり高傾向にあり、仲値にかけては実需勢の買いが先行したことで一時110.23円まで上昇した。

しかしその後、ドルは踵(きびす)を返して109.90円まで反落した。

背景には、海外投機筋が実需の買い一巡後に、日本株先物売りとドル売り/円買いを同時に仕掛けたことがあるとみられる。

110.30円には上値抵抗線があるため、その水準の手前で、海外投機筋がいったん利益確定売りを実行した可能性が高いという。

このほかのドル売り要因として、米長期金利が1.8%を割り込んで低下していること、中国株や香港株が新型コロナウィルスによる肺炎の感染拡大を一因として下落していることが挙げられる。

世界保健機関(WHO)は20日、この新型コロナウイルスによる肺炎に関して、22日に緊急委員会の会合を開催すると発表した。

中国当局は「人から人」への感染を確認。中国国内での感染者は200人を超えた。