【直言】“補助金”を見直さなければ、林業再生はあり得ない

2020/1/24
日本の林業をダメにした真犯人は「補助金行政」だと言われている。補助金で赤字が補填されるから、林業関係者は経営努力をしない。生産性は上がらず、コストは下がらない。
林業を補助金漬けにしてきた当事者である農林水産省(林野庁)に反省はないのか。
林野庁森林整備部長、林政部長を歴任し、事務次官級ポストの農水審議官にまで上り詰めた針原寿朗氏(現・住友商事顧問)が、自らの体験を振り返りつつ、補助金依存体質の問題点を指摘する。
現役官僚は自らの誤りを語れない。OBの立場でも口には出しにくい林政のキモに関して、針原氏の舌鋒は鋭い。
写真:Masato Kato

「現役時代は予算を取りまくった」