[東京 17日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比117円03銭高の2万4050円16銭となり、続伸。上値の目安だった12月17日の昨年来高値2万4091円12銭を更新した。ドル/円が昨年5月以来となる円安水準となったことが好感され、輸出関連株を中心に幅広く買われている。立ち会い中時間中に発表された中国GDPが予想通りだったことも安心感を誘ったが、週末とあって上値を積極的に追う動きとはなっていない。

16日の米国株式市場は、堅調な小売統計、強い内容となったモルガン・スタンレー<MS.N>の決算などが好感され、主要3株価指数は上昇。S&P総合500種<.SPX>が初めて3300台に乗せた。一方、外為市場では、ドル/円が110円台と円安水準で推移するなど、外部環境面で追い風が吹いている。

そうした中、幅広く物色されて始まり、日経平均は昨年来高値を更新したが、週末とあって積極的なポジションを取ろうとするムードにならないほか、「日経平均の2万4000円レベルは何度もトライし跳ね返された経緯があるため、戻り売りが出てくる」(みずほ証券・シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏)との指摘もある。 TOPIXは0.39%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9187億3900万円と商いは膨らまなかった。東証33業種別では、金属製品、海運業などの値上がりが目立ち、値下がりは電気・ガス業など5業種だけだった。個別では、SCREENホールディングス<7735.T>など半導体関連株の一角が買われたほか、銀行株がしっかり。半面、NEC<6701.T>が利益確定売りに押された。

東証1部の騰落数は、値上がりが1285銘柄に対し、値下がりが745銘柄、変わらずが129銘柄だった。