[16日 ロイター] - 米財務省が発表した11月の対米証券投資統計によると、海外投資家による米国債投資は415億2800万ドルの売り越しと、4カ月連続で売り越しとなった。

売り越し額は2018年12月以降で最大。10月は167億5800万ドルの売り越しだった。

11月は、米中貿易交渉や米国の利下げが終了したとの見方を背景に米国債が売られた。

中銀など海外公的機関による米国債投資は、239億9100万ドルの売り越し。15カ月連続の売り越しとなった。

海外民間投資家は178億6100万ドルの売り越し。前月までは5カ月連続で買い越していた。

中国の米国債保有高は5カ月連続で減少した。

市場では、米中貿易戦争を受けて中国が米国債を駆け引きの材料に使うのではないかとの観測が浮上していたが、アナリストは、そうした形跡はみられないと指摘している。

日本の米国債保有高は72億ドル減の1兆1610億ドル。6カ月連続で最大の保有国となった。アナリストは、高い利回りを求める日本の投資家が米国債を購入していると分析している。

*内容を追加しました。