[東京 16日 ロイター] - 日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告の弁護を担当していた弘中惇一郎弁護士は16日、東京地裁に対して前会長のすべての事件について辞任届けを提出した。所属する法律事務所が発表した。

また、ロイターが確認したところ、弁護団のうち、高野隆弁護士も辞任する。NHKによると、河津博史弁護士は引き続き弁護人を務める。 

ゴーン被告の弁護を巡っては、2018年11月の逮捕後から元東京地検特捜部長の大鶴基成弁護士らが弁護を担当したが、昨年2月に辞任。弘中氏らが選任された。

保釈中に不正に日本を出国したゴーン被告は8日、レバノンで記者会見し、自身を追放した人物として日産自動車の経営陣など6人を名指しで批判。逮捕は検察と日産に仕組まれていたと主張し、自らの潔白をあらためて強調した。