[15日 ロイター] - 米金融大手シティグループ<C.N>は15日、同社で働く女性の平均給与が全世界ベースで男性と比べ27%低いとの分析を公表した。肩書や地域などの要素を調整しない数字として発表した。

同社は昨年から、株主の要請に応える形でこうした発表を始めた。今回の女性の給与は昨年からは2%ポイントと、やや改善したという。

男性との給与比較を似た地域、似た職位で見た場合、女性は男性の99%相当で、昨年の数字と変わらなかった。 

米国内の非白人の給与は白人の94%相当で、昨年の93%から上昇したとしている。

グローバルヒューマンリソーシズの責任者、サラ・ウェクター氏は声明で「改善への圧力が今後も続くと認識しており、われわれはそれを喜んで受け入れる」と述べた。

物言う投資家のアルジュナ・キャピタルは昨年、米金融大手各社に対し、給与の男女格差を公表し格差を解消するよう株主会合で圧力をかけた。

英国では2018年から、同国内での給与格差を毎年公表することが義務化されている。