宮崎・高千穂峡 遊覧ボート3月値上げ オーバーツーリズム解消へ完全予約制目指す
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「今回の利用料金値上げで経営の安定強化も図る。安全対策は、高千穂峡の崖面や樹木の保守・点検▽貸しボートや救命胴衣の計画的な設備更新▽豪雨時・緊急事態での観光客の避難誘導体制などを強化する(記事から引用)」と観光協会は値上げの理由を説明しています。経営安定強化と共に安全対策を実施し、完全予約制の導入で混雑を緩和させることは重要なのですが、お客様の満足度をより高める努力も必要ではないでしょうか。ハイシーズンには貸しボートが9時間待ちになるほどの人気があるとは言え、値上げをしただけで貸しボート事業自体が何も変わることがなければ、評判と集客は確実に落ちて行くでしょう。
しかも、高千穂峡は旭化成が運営する発電所の大規模改修工事により貸しボート事業が長期間運休する可能性があります。2021年秋から2年半の工期中は水位が60センチ以上上昇、流速が最大24倍の時速約1キロになるので貸しボートの安全な利用が困難となります。
この機会をポジティブに捉え、事業者と住民には将来の高千穂峡のあり方と今後の戦略をしっかりと考えてもらいたいと思います。高千穂は、DMOにもなっている高千穂観光協会の収益事業の柱のひとつで、億単位の収益が図れている観光コンテンツです。
ただ、以前から駐車場や道路の整備も追いつかず、オーバーツーリズムは課題になっていましたので、完全事前予約は顧客視点に立った時に有意義な施策になると思います。
高千穂峡のボートは、あまり知られていないのですが川の水位が安定しないので催行率が低い(決して高くない)という欠点もあります。
仮に中止になってしまったときに、どういう運用するのかと、その時に逃がせる体験コンテンツ(満足度施策)の整備についても、これから必要になるかと思います。