[ニューデリー 15日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は15日、ロシア政府が中東の湾岸諸国に対し、地域共通の安全保障メカニズムの構築を検討するよう呼び掛けていることを明らかにした。また、制裁のような一方的措置を取ることを世界各国がやめるべきときが来ているとの見解を示した。

ラブロフ外相はニューデリーで開かれた安全保障会議で「湾岸諸国に共同の安全保障メカニズムについて考えるよう提案している。まずは信頼醸成措置や相互を招いての軍事演習から始める」と述べた。

米イランの対立で緊張が高まる中東情勢に言及し、「ペルシャ湾岸で起きていることについて我々はとても懸念している」と述べた。

また、一方的な制裁措置が現在の世界において問題となっていると指摘、「21世紀は、植民地時代や新植民地時代のような方法で国際関係に対処するのをやめるべき時だ。一方的に発動された制裁は機能しない」と強調した。