【解説】朝食に冷凍食品。「外食企業」のビジネスが広がり始めた
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2019年に過去最多の件数となった飲食店の倒産で、とくに目立つのが、1店舗しか持たないような個人経営業者の破産。経営者個人の破産とあわせて、屋号の飲食店が清算処理されるケースが大半。負債も5000万円にも満たない零細業者が多くを占めます。
少し専門的ですが、官報公告に「屋号の個人経営業者の破産」がすべて公告されるわけではありません。そのため実際には、さらに多くの零細飲食店の倒産が発生しているのは間違いありません。中食としての冷凍食品は、日本企業にとってグローバルで競争力のある領域だと思います。
①日本の外食という世界最高峰のきびしい環境(価格と品質)でもまれてきて、そこと競争してきて胃袋のシェアをとってきている生存争いの勝者であること
②食の輸出をみたとき、生鮮食品は鮮度の問題がある。外食はオペレーション人材の問題がある。しかし冷凍ならセントラルキッチンで調理して、長期期間で輸送and販売ができる
③新興国市場の冷凍配達の発展。日本の外食チェーンの雄である味の素は、食品の販売経路を「味の素」という低単価で取り扱いやすいものから、調味料→食品・コーヒー→冷凍食品というように載せていきます。冷凍食品は単価が高いだけでなく、輸送の問題もあって例えばアジアの新興国ではかつては難しかったのですが、大都市は既に日本とほぼ同じレベルです。
成功するには、海外志向とマーケティング力とサプライチェーンの確立がありますが、小売でいうとセブンとイオンと他コンビニ。サプライヤーサイドでも先の味の素AGFがあります。
現地企業であったり、ネスレとかグローバル食品メーカーがいますが、ぜひ頑張ってほしいです。
なお、私は欧州在住ですが帰国時にこれでもかというくらい冷凍食品を買い込んでクーラーボックスにいれてもってきています。クオリティ、プライス、少なくとも私にとっては最高です。