[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のメルシュ専務理事は14日、昨年大きく落ち込んだユーロ圏の成長とインフレが安定化しつつあるとの認識を示し、これまでの緩和措置は正しかったと主張した。

ECBは昨年9月、理事会の一部から反対意見があがったにもかかわらず、量的緩和の再開など一連の景気支援策の導入を決定した。

メルシュ氏はフランクフルトで開催された金融関連の会合で「経済は確実に安定化の良い兆しをみせている。インフレについても、やや同じことがいえる」と述べた。

こうした状況を受け、ECBは、成長リスクがなお下向きなのか、それとも均衡してきたのかというリスク評価をする可能性があると指摘。

「ここで答えを示すのは時期尚早だろうが、われわれは確かに正しい方向に進んでいる。非常に緩和的な金融政策をとったわれわれが正しかったこと意味する」と述べた。

一方で、家計と企業の債務は依然「かなり高水準」との認識を示した。

次回理事会は1月23日に開催される。政策は据え置きが予想されている。

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