(ブルームバーグ): 米ゴールドマン・サックス・グループは今後5年で中国の人員を600人に倍増させる計画だ。中国が金融市場の開放を今後も進めることが前提となる。

部外秘の計画だとして匿名を条件に話した関係者1人によると、600人への増員目標はゴールドマン幹部が策定する5年計画の一環。

デービッド・ソロモン氏が2018年の最高経営責任者(CEO)就任直後、中国事業拡大に向けて5年間の具体的な戦略を求めた。

外資系銀行は世界2位の中国経済での業務拡大に備えており、拡大する富や商業・投資銀行利益最大90億ドル(約9860億円)を巡って争う構図となっている。ブルームバーグ・インテリジェンスの推計が示した。一方、中国は景気減速を和らげるため新たな投資を期待しているほか、外国勢との競争で国内金融業界を強化することも狙う。

中国は今年末までに外資系投資銀行による中国での完全出資を認める計画。ゴールドマンは本土合弁の出資を現在の33%から51%に引き上げる申請を行っており、年内に認められれば完全出資を目指す方針。

ゴールドマンの日本を除くアジア太平洋部門のトッド・リーランド共同社長はインタビューで、人員目標についてコメントを控えたが、採用競争は激しくなるとの見方を示した。資産運用でも「爆発的な」伸びを見込み、中国事業拡大の一翼を担うとも述べた。

原題:Goldman Plans to Double China Headcount to 600 in 5 Years(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:Hong Kong Cathy Chan kchan14@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Candice Zachariahs czachariahs2@bloomberg.net, Jonas Bergman、David Scheer

©2020 Bloomberg L.P.