アルツハイマー病患者との「会話をサポート」自動対話システムを開発(AI×医療) 【論文】
アイブン
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オズボーン氏の『雇用の未来』などから、自分のような介護という対人援助、人に関わる創造的な仕事はしばらく大丈夫だろうと考えていました。ましてや認知症の方々は増え続けるので、その専門性でしばらくは安心。みたいな。
しかし、今まさにラッダイト運動を起こした労働者たちが感じたであろう一抹の不安が頭をよぎりました。
一方で、ADを患う方々の混乱を高い精度で特定出来るということは、本人や周りの家族などにしてみたら素晴らしいことです。当事者の不安や困りごと、孤独に対して多くの人たちが寄り添える可能性が広がるとも取れます。
認知症のご本人と向き合って本当の思いを読み取れるのは、専門職だけだという傲りは、時に当事者のQOLを下げてしまう可能性もあります。
専門職がなすべきは、テクノロジーが当事者にもたらす恩恵に敬意を払いつつ、その恩恵を当事者目線で探求し、当事者や研究者らと開発に関わることでしょう。“米国トロント大学のHamidrezaら研究者は、中期AD患者の多くが会話に破綻をきたすことを考慮し、そのような破綻を検知できる自動対話システムの開発を試みた。結果、82%の正確さをもって対話のなかで生まれるAD患者の混乱の特定に成功した。”
北アメリカでは、AD患者関連の市場が約10兆円規模にまで膨れてきた。Hamidrezaら研究者は、発話ベースのやりとりを選択した。中期AD患者の33%が会話における破綻をきたすことを考慮し、82%の正確さをもって対話のなかで生まれるAD患者の混乱を特定することができた。