[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。12月の米雇用統計が予想を下回り、利益確定売りが優勢となった。

米労働省が10日発表した2019年12月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月から14万5000人増と、11月から鈍化し、市場予想の16万4000人増を下回った。失業率は11月と同様、約50年ぶりの低水準である3.5%を維持。時間当たり平均賃金は0.1%(3セント)増と、11月の0.3%増からペースが鈍化した。

ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング担当マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は、米国株は年始からハイテク株を中心に極めて堅調なスタートを切ったが、雇用統計がさえず、利益確定売りのきっかけになったと指摘。来週は投資家の視点が企業決算にシフトすると述べた。

米国では来週から第4・四半期の決算発表が始まる。リフィニティブのデータによると、S&P500構成銘柄の利益は0.6%減と2四半期連続の減少が見込まれている。

この日は主要株価指数が下落したが、週間ではS&P500が0.9%、ダウが0.7%、ナスダックが1.8%上昇した。

米イラン間の緊張緩和や「第1段階」の米中通商合意に対する期待感などを背景にS&P情報技術<.SPLRCT>が週間で2.2%上昇。この日は0.2%安だった。

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長はFOXビジネス・ネットワークに対し「(翻訳は)おおむね完了している」とし、調印に向け「全て予定通り」と述べた。

個別銘柄ではボーイング<BA.N>が1.9%安。旅客機「737MAX」の開発に関する批判的なコメントなどを含む内部の通信情報を公開した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.09対1の比率で上回った。ナスダックでも1.31対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は67億7000万株。直近20営業日の平均は70億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 28823.77 -133.13 -0.46 28977.5 29009. 28789. <.DJI>

2 07 10

前営業日終値 28956.90

ナスダック総合 9178.86 -24.57 -0.27 9232.95 9235.2 9164.6 <.IXIC>

0 6

前営業日終値 9203.43

S&P総合500種 3265.35 -9.35 -0.29 3281.81 3282.9 3260.8 <.SPX>

9 6

前営業日終値 3274.70

ダウ輸送株20種 10973.88 -51.94 -0.47 <.DJT>

ダウ公共株15種 874.10 +1.45 +0.17 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1866.35 -12.38 -0.66 <.SOX>

VIX指数 12.56 +0.02 +0.16 <.VIX>

S&P一般消費財 994.48 -5.44 -0.54 <.SPLRCD>

S&P素材 373.89 -1.59 -0.42 <.SPLRCM>

S&P工業 697.97 -5.01 -0.71 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 644.13 -0.83 -0.13 <.SPLRCS>

S&P金融 509.47 -4.01 -0.78 <.SPSY>

S&P不動産 239.80 +2.25 +0.95 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 453.87 -2.92 -0.64 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1198.13 +0.49 +0.04 <.SPXHC>

S&P通信サービス 186.63 -0.29 -0.16 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1656.82 -3.13 -0.19 <.SPLRCT>

S&P公益事業 326.82 +0.79 +0.24 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.14億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23695 - 105 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 23675 - 125 大阪比 <0#NIY:>