[オタワ 7日 ロイター] - イラクに駐留する500人前後のカナダ軍の兵士が安全上の理由から一時的にクウェートに移動する。カナダ軍のジョナサン・バンス参謀総長が7日、明らかにした。イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が米軍の空爆によって殺害されたことを受け、イランが報復措置としてイラクにある米関連施設を攻撃する可能性が懸念されるためという。

同参謀総長は軍人の家族らに宛てた書簡で「中東からのニュースはあなた方の多くを不安にさせている」としたうえで、「一部の要員が一時的にイラクからクウェートに移る。安全と危機管理を確実にすることが目的だ」と説明した。

中東には800人前後のカナダ軍の兵士が駐留しており、一部が北大西洋条約機構(NATO)の任務に就いているほか、イラクやヨルダン、レバノンやクウェートで各国の兵士の訓練にあたっている要員もいる。