デジタル化が生む「新独占」 〜逆境の資本主義5
日本経済新聞
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デジタル処理事業者の寡占が問題とは思うものの、集めたデータのうちヘルスケアを除くデータは減耗が厳しいかと。したがって、データポータビリティを確保できれば、デジタル事業者の寡占の弊害を抑制できそうに思えます。
気になるのは、この影に隠れた非デジタル事業者の寡占化進行です。GAFAの膨大な保有データは、検索エンジンや SNS、マーケットプレイスなどのソフトウェア、サービスの無料提供により得られたもので ある 。 その膨大なデータを活用し、スポンサ ーの広告コンテンツやサイトへの誘導を行う検索連動型広告などにより利益を得るのがGA F A の ビジネスモデルであり 、従来はこの利益創出
のプロセスに目が向けられていた 。
しかし、データ 1 つ 1 つの価値が少なくても、
あるいはほとんど無料で入手できるデータ であっても 、 大量に蓄積され、それらがつながることで何倍もの価値を生む。 こういった データのレバレッジ効果こそ、 DXよろしくの本質かもしれない。いよいよIT化による独占化が如実に。データはどんどん増えるが、それらはすべてビッグ5の手中に。データは、増えた分を蓄積するだけでも常にアマゾンなどのデータセンターのストレージを稼働させる必要。一部のサービスに人々が集中すれば、広告効果も高くなり、より多くの広告収入が得られる。そのカネを新たなイノベーションの芽に投資をすれば、先10年20年30年後に他社に地位を奪われるリスクも低くなり、さらなる独占に