【三井物産・安永】日本はもう劣位。このままでは取り残される

2020/1/4
安永竜夫氏が、2015年に54歳という異例の若さ、それも「32人抜き」で三井物産社長に抜擢(ばってき)されてもうすぐ5年。
安永社長は今、猛烈な勢いで「人の三井」の改革を進めている。
三井物産の2020年3月期の純利益予想は4500億円で最高益を更新する見込みだが、安永社長は強い危機感を隠さない。
トレーディングから投資事業へと成長の軸足を移してきた総合商社は2020年代に何を目指すのか。
そしてそのためには、どんな人材育成が必要なのか。
NewsPicks編集部の取材に、安永社長が答えた。
安永竜夫(やすなが・たつお)三井物産社長。1960年愛媛県生まれ。1983年東京大学工学部卒業後、三井物産に入社。化学プラント輸出、米国駐在、経営企画部長、執行役員機械・輸送システム本部長を経て、2015年4月に社長就任(写真:加藤昌人)

「日本式企業」はアジアで戦えない

──2020年代、総合商社はどのように変貌を遂げていくでしょうか。