[上海 3日 ロイター] - 中国財政省は、金融市場自由化の一環として、外国銀行による地方政府債引き受けを制限した規定を廃止すると発表した。

財政省はウェブサイトに掲載した声明で、国内各地の支部が地方債発行の引き受けに関するルールの見直しと改善を行うのを支援する方針を示した。

また、地方債引き受け業務を外銀に開放すれば、販売チャネルや投資家基盤の拡大のほか、人民元の国際化や中国債券市場の促進につながるとした。

ドイツ銀行や東亜銀行の中国子会社など複数の外銀がすでに引き受けに参加しているという。

中国政府は景気支援の一環で、インフラ建設の財源として地方政府による債券発行の拡大を認めている。

2019年の地方債発行額は4兆3600億元(6270億ドル)と、前年の4兆1700億元から増加した。