年金受け取り75歳から 月額8割アップだけど 86歳までは受給総額“損”
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年金を“財産権”と捉えるなら何歳で受け取り始めても受取総額が同じになることが重要だけど、年金の本質的なポイントは、老後の生活をそれで支えることができるかどうかでしょ
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「月額は増えるが、受け取る総額が65歳からもらい始めた人を上回るには、86歳まで生きなければならない」とのことですが、75歳まで年金無しに暮らせる人は、それで良いんじゃないのかな。心配すべき問題は、それとは別のところにありそうな気がします (@_@。ウーン
75歳まで年金を受け取らずに済む人たちは、健康管理や医療に十分お金が使える“富裕層”が多いでしょう、たぶん。そういう人達は86歳の壁を悠々と超えていくかもしれないし、国民全体の寿命もこれから更に延びて行く。何歳から受け取り始めても生涯の受取額は同じ、という仕組みのまま受給開始年齢を先送りしても、当面の年金支払い総額が減るだけで、中長期的に見た年金財政の改善には繋がりません。私なんかよりずっと頭が良いはずの年金官僚の皆さんが、そんなことに気付いていないはずがありません。
年金受給の後倒しを選択させる真の狙いはおそらく“敵は本能寺”。受給開始を遅らせる人が増えて一人当たりの受取額が膨らめば、次はそれを前提に所得代替率50%を守れば良いと主張する。それが受け入れられれば全員の受給開始年齢を制度的に後倒しする。いずれやむを得ないことだと思いはするものの、なんだかなぁ、という思いも湧いて来る (^_-)-☆選択可能な範囲が拡がるだけなので、当面、個人レベルでは文句を言うべき話ではない。政府が年金についてやることについて、何でもケチを付けるというのは愚かでしょう。
制度論としては、「年金の本質は長生きリスクのための保険」なので、長寿化と高齢者の増加に対応するには、支給開始年齢を引き上げるのが素直な解決策でしょう。受給開始年齢に広いオプションを持たせると、選択の失敗をする人が増えたり、逆選択が働いたりする心配が増える。そもそも年金制度のなかった時代に天寿を全うした一般庶民の多くは、生前きっと家族に支えられていたと思うんですよね。
そう考えますと、いつの時代も他人や家族から見捨てられない生き方をすることは、お金以上に大事なのだと思います。
また、幾星霜のふるいにかけられて現代にまで読み継がれている古典の多くも、とどのつまりはそのことを伝えているように思います。