【黒木亮】箱根駅伝は監督で決まる「澤木啓祐vs中村清」

2020/1/3
フィジカルか、メンタルか──。スポーツにおいて両者はトレードオフではなく、共に大事なのは言うまでもない。

ともすればメンタル面がクローズアップされがちな箱根駅伝で、1970年代から医科学的な探求を続け、トレーニング方法をレベルアップさせてきたのが、順天堂大学を率いた澤木啓祐氏だ。

片や、同時代でもメンタル重視の筆頭にあるのが、早稲田大学の中村清監督。伴走ジープの上で校歌『都の西北』を歌う姿や、瀬古利彦氏との師弟関係が印象を残した。

自身も中村監督の指導を受け、箱根駅伝を走った作家の黒木亮氏が、往年の名将2人の実像に迫る。
✳︎前編はこちら

順天堂・澤木監督の「医科学革命」