[ラクナウ(インド) 24日 ロイター] - 改正国籍法への抗議デモが全土に広がるインドでは24日、当局が警備を強化し、一部地区でインターネット接続を遮断した。また、モディ首相の与党・インド人民党(BJP)は同法を支持するデモを計画している。

改正国籍法は、周辺国からのイスラム教徒以外の不法移民に国籍を与えるという内容。これに対し、イスラム教徒を差別し、信仰の自由や政教分離をうたう憲法に違反すると非難があがっている。

内務省当局者によると、クリスマスイブから新年にかけて州治安当局が総出で警戒にあたる予定。

また、少なくとも20の改正国籍法を支持するデモが国内各地で予定されており、反対派と賛成派がともにソーシャルメディアを通じてクリスマスや新年のデモ参加を呼び掛けている。

同法が成立した11日以降、これまでに抗議デモに関連した死者数は少なくとも21人。

米人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、警察のデモ隊への対応を非難し、死に至る不必要な武力行使を止めるよう訴えた。