【のん】どんなときも、「根拠のない自信」を持ち続けてきた

2020/1/2
女優、のんの快進撃が続いている。
2019年はCM15本以上に出演、10月にYouTubeのオリジナル作品「YouTube Originals」で監督・主演をつとめた映画を公開、また舞台にも意欲的に出演した。
そして、中国、台湾でも彼女を起用したCMが流れている。
テレビ番組でその姿を見る機会がほとんどないにもかかわらず、日に日にエンターテイナーとしての存在感を大きくしてきたのん。
なぜ彼女は、活躍の幅を広げ続けることができるのだろうか。
エンターテイナー・のんの思考に迫る。
のん/女優、創作あーちすと。1993年兵庫県生まれ。2016年公開の劇場アニメ「この世界の片隅に」で主人公・すずの声を演じ、第38回ヨコハマ映画祭「審査員特別賞」などを受賞。2017年自ら代表を務める新レーベル『KAIWA(RE)CORD』を発足。シングル『スーパーヒーローになりたい』『RUN!!!』とアルバム『スーパーヒーローズ』を発売。2019年には舞台への出演、監督業への挑戦など活動の幅を広げる。

監督は、画面の中しか見ていない

──監督・主演したYou Tubeオリジナル映画「おちをつけなんせ」は、岩手県遠野市を舞台に、進路に悩む高校生が妖怪の世界に逃避するストーリーで、女優の桃井かおりさんも出演されていますね。
のん 自主制作映画の脚本を書いたり、映像を撮ったりした経験はありましたが、大勢のプロに囲まれて映画を撮影するのは初めてでした。