[東京 22日 ロイター] - ユニゾホールディングス <3258.T>は22日、従業員による買収(EBO)により非公開化すると発表した。従業員と米投資ファンドのローンスターが買収を目的に共同で設立したチトセア投資が株式公開買い付け(TOB)を実施し、全株式を取得する。TOBが成立した場合には、ユニゾの経営陣は全員辞任する。

TOB価格は1株5100円。買い付け期間は12月24日から2020年2月4日まで。買い付け予定株数の下限は、発行済株式総数の3分の2超となる2281万3400株。

TOBを実施するチトセア投資は、ユニゾの従業員のみを株主とする会社が73%、ローンスターが27%を保有している。ローンスターは、融資最大1300億円、優先株式最大450億円の計最大1750億円のTOB資金をチトセア投資に供与する。

TOBの代理人は東海東京証券が務める。

また、このTOBが成立することを条件に、中間配当(40円)、期末配当(45円)を無配にすることも決議した。

ユニゾには米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループが2020年1月8日を期限に1株4100円でTOBを実施中だが、これには反対する。また、ブラックストーンなど他の提案者との協議もすべて終了する。

(清水律子)