[香港 16日 ロイター] - 中国の李克強首相は16日、香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官と面会し、香港経済が前例のない困難な状況に直面するなか、香港はまだジレンマから脱していないと指摘した。

林鄭長官は公務で北京を訪問。中国の習近平国家主席とも面会する。

李首相は「香港政府は努力を続け、法律に沿って暴力と混乱を収拾し、秩序を回復する必要がある」と述べた。ケーブルテレビが冒頭の発言を放送した。

行政長官と習主席の会合を巡っては、香港政府の閣僚の交代を含め、香港の政治的危機に関する新たな命令が出される可能性が取り沙汰されている。

行政長官は北京訪問前に、法と秩序の回復が最優先課題だと述べ、閣僚交代の可能性に否定的な見方を示した。[nL4N28K140]

一方、15日遅くの香港では若者を中心とするデモ隊が九龍地区の繁華街、旺角(モンコック)周辺で道路を封鎖したことを受け、警察が催涙ガスを発射して、排除を試みた。警察が催涙ガスを用いたのは約2週間ぶりだった。

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